9つのメガネ
たくさんの方にご参加いただき、無事にサマーフェスティバルが開催されました!
今年は保育園で取り入れている教育プログラム
「9つのメガネ」からアプローチしたアクティビティで楽しみました。
「9つのメガネ」とは・・・
ハーバード大学のハワード・ガードナー教授が提唱した「多重知能理論」。
(人間には生まれつき8つの能力がある、というもの)
これを応用して、子どもが潜在的に持っているけれど、
まわりの大人が気づいていない能力を見つけられるように、
「見える化」したものが「9つのメガネ」です。
・室内でつまらなそうにしているけれど、外に出ると誰も気づかないような「自然」の変化に気づける子
・お友達との関わりは苦手みたいだけど、クレヨンと紙を与えると夢中になって色鮮やかな「絵」を描きあげる子
周りの大人が9つの視点から子どもを観察していると、子どもの才能に気づいてあげられるのです。
たとえば、画用紙以外の場所に絵を描いてしまう子どもに対して、
叱っていた母親も、「この子は『絵』の才能があるのかも」と前向きに捉えることができます。
それによって、大人自身の子どもの見方が変わるので、子どもの「困った行動」もポジティブに対応できるようになるのです。
「数 ・人 ・音楽・ 言葉・ 身体 ・自分 ・感覚・ 自然・ 絵」の9つのカテゴリーに分類されています。
この考え方に基づいたアクティビティを日々の保育の中に取り入れており、
様々な活動を経験していくことで子どもの得意な分野も見つかり、磨かれていきます。
お子さん達はどの分野が得意でしょうか?!
「数」
数の知能とは計算や暗算をしたり、問題を論理的に分析したりする脳力のことをいいます。
ボーリング:ペットボトルや牛乳パックなどで作ったピンを倒します。
「何本倒れたかな?」みんなで数を数えました。
「人」
人の知能とは、他人の感情や意図、動機、欲求を理解して他人ともうまくやっていく能力のこと。
おみこし:大きい子小さい子が一緒になって協力して「わっしょいわっしょい」お神輿を担ぎました。
「言葉」
言葉の知能は、話し言葉や書き言葉を効果的に使いこなす力をいいます。
この知能の高低がコミュニケーション能力に影響を与えます。
アクセサリー屋さん:「いらっしゃいませー!」「いくらですか?」
子ども達でお店屋さんごっこを展開しました。
「感覚」
感覚の知能は、五感を駆使してさまざまな情報を敏感に受け取れる能力のことです。
寒天あそび 氷あそび:「触覚」を刺激する体験をしました。
保育士が「冷たいねー」「ぐにゃぐにゃだね」などと子どもが感じている感覚を言葉で表現することで
感覚力を研ぎ澄ませていました。
「体」
体の知能は、体全体や身体部位を問題解決や創造のために使う能力のことです。
ボルダリング:ボルダリングの一番上にあるヒトデを目指して登りました。
「自分」
自分の知能は、自分自身の長所や短所などを理解したうえで、目標達成や動機づけなどを
自律的に行う能力です。
書道:壁に向かって筆を持ち、思いのままに描いて没頭しました。
何かに没頭する時間は「自分」と向き合うのに最適な時間です。
自然 砂浜体験
絵 製作 さかな コップde水族館
「 音楽」
音楽の知能は、音楽の種類やリズム、音程などを識別する能力のことです。
みんなでダンス:流行りの「パプリカ」や「お祭り」を音楽に合わせてノリノリで踊りました。
お子さんのタイプが分かったら、それを伸ばしてあげてくださいね。